壁魚雑記

漢籍や東洋史関係の論著を読んで気づいたこと、考えたことの覚書きです。ときどき珍スポ。

ブログはじめました。

前々からやろうと思っていた東洋史ブログをはじめました。

いままでツイッターで呟いていた東洋史ネタをここでまとめておこうかと。

主に漢籍や本・論文を読んで気づいたこと、考えたことの覚書きになるかと思います。

 

ブログタイトルの「壁魚」は「紙魚」のことです。

『北夢瑣言』巻12に「張子斅壁魚」(張子、紙魚を教える)という話があります。

 唐張裼尚書有五子、文蔚・彝憲・濟美・仁龜、皆有名第、至宰輔丞郎。內一子、忘其名、少年聞説壁魚入道經函中、因螙食「神仙」字、身有五色、人能取壁魚呑之、以致神仙而上昇。張子惑之、乃書「神仙」字、碎翦實於瓶中、捉壁魚以投之、冀其螙蝕、亦欲呑之、遂成心疾。

唐の張裼の息子の某は、道教の経典中の「神仙」の字を蚕食した紙魚を食べると、その人も「神仙」になれるという話を聞き、さっそく自分で書いた「神仙」の字を細かく切って、紙魚と一緒に瓶のなかに入れて試そうとしたそうです。そんなことをしているうちに気が狂ってしまったわけですが、周囲から見れば彼の行動はすでに充分狂っていますね。

食べた文字を具現化する紙魚ではありませんが、僕も漢籍や本を読んで考えたことをどうにか形に残しておきたい、ということで、こういったブログタイトルになりました。